クリスティアーノ・ロナウドの集中力『ロンドン・コーリング/Nomad Lifeを生きる』

ワールドカップ開催中!

先日のポルトガルースペイン戦でスコア2対3とスペインがリード、ゲーム終了まであと2分というところで、ポルトガルロナウドフリーキックを見事に決めてドローに持ち込みゲーム終了した。この緊迫したフリーキックは世界中のニュースや動画を賑わしたので、ご覧になった方も多いだろう。私は何となく観戦していたのだが、このフリーキックには度肝を抜かれた。

神技と言っても過言でないと思う。

ロナウドのようなトップクラスのプレイヤーはセレブの華やかなイメージが強くて、その裏に存在するであろう日々の地道なトレーニングはあまりハイライトされない。

彼の類い希なテクニックは持ち前の才能もあるだろうが、研ぎ澄まされた集中力と技術は日々の厳しい練習からしか得られないと想像する。この神技フリーキックの時、彼は鬼のような顔をして、口をすぼめて息を2回ほどホッ、ホッと吐いた。その後ほんの一瞬瞼をゆっくりと一度だけ閉じた。

そしてシュート!!! バナナみたいな弧を描いた信じられないロングシュートでゴールを決めた。その間ホンの何秒かなのだけど、全てが停まった感があった。

シュート前ロナウドが瞼を閉じた時、彼は自分のシュートをビジュアライズしていたに違いない。それはそれは完璧なシュートを。そして彼の肉体はそれを実現させた。

日本の中村俊輔フリーキックスペシャリストとして有名だが、彼の厳しい練習やストイックさはこちらでもとても有名で、所属していたセルティックマンU戦で決めたフリーキックゴールは今でも語り草になっている。

どんな分野においても才能は必要だろうが、努力なしの成功はないと思う。

メディアはセレブ的華やかさだけをアピールするのではなく、裏の地道なアスペクトをもっともっと若い人たちに教えてあげて欲しいなぁと思う。

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