ガイ・フォークス・ディ『ロンドン・コーリング/Nomad Lifeを生きる』

昨日はガイ・フォークス・ディだった。

11月5日に行われる英国の古い風習で花火や爆竹を鳴らして焚き火をする。

私がこの国に学生として来た頃は、こども達が地下鉄の駅など街角で、バケツを手に

「ペニー・フォー・ザ・ガイ(Penny for the Guy )』と言いながらバケツの中の小銭をガチャガチャ鳴らして通りがかりの大人に小銭をねだった。集めたお金で花火や爆竹を買うのだ。

当時はハロウィーンよりもこちらが主流。今は全くそんな子供達の姿は見なくなった。

少なくともロンドンでガイのために小銭を集めている子供の姿は見ない。

昨日はそんな昔話を友人としていて、ふと10数年前の11月5日、我が家のすぐ近くの人通りの少ない静かな道で殺人があった事を思い出した。6日早朝に車の中で射殺体が発見されたのだが、事件は花火の音にかき消されてピストルの音には誰も気がつかなかったのだ。

なんかアガサ・クリスティーの小説にでも出て来そうな話だが、実際にあったのです。ホントに。

昨日はたまたまその通りを歩いているときに、そんな事件を思い出して、ちょっと背筋がゾクッとした。

 

Photo by Sanorui&NK   今朝見かけた大きなダリアの花。暗いこの季節に気高く咲き誇っていた。

f:id:Sanorui:20181107035504j:plain