『ロンドン・コーリング/Nomad Lifeを生きる』にようこそ!

私はクラシック、主に現代音楽をメインに演奏活動して来た音楽家です。

高校卒業後19才で音楽の勉強のため渡英し、その後イタリアに6年、イスラエルに7年、ポーランドに1年弱、アメリカに5年、そしてまたイギリスへ。(何故そんなにいろいろな国に住むことになったかはまた別の機会に)

その間いろいろな国々に仕事で旅をして来ました。

どんなに長く海外に居ようと、日本にいる両親が私の帰りを楽しみしてくれていた時は

そこは私が安心して帰ることの出来る場所でした。『Home Sweet Home』

でもその『Sweet Home』も両親の死とともになくなりました。

大変!もう日本に帰っても心置きなく戻れる場所はない!という現実。

この数年は、両親の残したものの片ずけもあり日本をしばらく拠点に生活して、

改めて日本には素晴らしいところがたくさんあることに感動!

医療システムから綺麗な公共トイレに至るまで。

海外でのNomad Life にピリオドを打つことも考えました。

日本人でありながら長い間不在にしていた日本は、新鮮な驚きで満載。

もちろん大変なことがなかった訳ではありません。

私が10代の時に日本社会に感じていた違和感は変わらずにあること、

なかなか自分らしく生きていくのが難しい社会であることも再認識しました。

もう若くはない年代でまた海外に戻って暮らすのはとてもハードです。人生どこにいてもハードだけど、大切な友達や家族の存在や医療を思うと日本に居たい気持ちもありました。

それでも敢えて私はイギリスに戻る決心をしました。正しい決断だったかわからないし、とても不安だし、孤独。

でも今日を明日につなげるために、不安もいっぱいだけど、いくつになっても自分らしく生きるために私は10代の頃から住んだこの国の方が自分の性に合っているという『勘』だけを頼りに決めました。

今英国はEU離脱に向けて大きく変わろうとしています。先のことは誰もわかりません。

でもどこに居ても先のことは誰もわからないから。

今、この時を真剣に生きるだけ。

Nomad Life の再開です。

Photo by Sanorui&NK

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