聞いて!介護現場ケアラーの声『ロンドン・コーリング/Nomad Lifeを生きる』にようこそ!

日本に私の知り合いで私より歳はうんと若いが人としての在り方にいつも心打たれる女性がいる。母親を癌で早く亡くし一人取り残された彼女。今は自身もシングルマザーとして高校生の娘さんを大切に育ている。彼女のように繊細かつ孤高とも言える人としての在り方は、とかく世の中の波にはうまく乗れないことも多い。システムとの戦いの連続で自分の心身が壊れるまで追い込まれてしまうことも多々ある。

彼女は山梨県介護施設で働いていたが、最近いろいろな事情があり退職した。彼女は介護という仕事と正直に向き合い、精一杯誠意を込めて仕事をしていた。

深い深い理由での退職とは言え、彼女のような人が介護現場に居ることは闇の中の一抹の光、希望のように思えたので、また介護現場に戻る気持ちはあるのかなぁ、と陰ながら気になっていた。先日いつものラインのやり取りから仕事の話になり、介護職復帰の可能性を聞いたところ

今まで聞いたことのなかった訴えるような言葉が返って来た。どこへぶつけることも出来ない怒りとやるせなさが一緒くたになって私の心はグラグラ揺れ痛かった。

 

以下彼女の承諾のもと、引用させてもらう。

 

それが日本の国のやり方なんですよ…

むしろ尊いはずの仕事が

ダメ…

さんざん逆らった

違うでしょ

利用者さんに、寄り添うってそうじゃないでしょ…

そう

私が口にし行動すればするほど

きまり、だから…

仕方ないから… と

 

最終的に苛められて終わり…

 

人のね

人が晩秋を迎えて

どう過ごすか

その人のニーズはどこにあるか?

 

そんなことは関係ない…

 

1日中

オムツのことばかり…

 

いうこと聞かなければ

首根っこ捕まえて歩かせる

 

実際の介護の世界は実はそんなもんです

 

福祉の仕事を10年近くやってきたから間違いない

 

それに刃向かえばハブられるだけ……

 

わたしはその繰り返しでしたね…

だから 現場には二度と戻らない…

 

利用者さん

最後の生き死にの段階でたくさん様々なニーズがあるでしょうが……

 

私たち福祉人はそのニーズにどれだけ近づいてあげるかにかかっていると私は職員として思ってましたが、それをすればするほど意地悪されたりハブられたりするのです…

 

日本の国がどれだけ介護という世界に理解があるでしょうか?

そういう次元の話になっているのです…

 

しかし政治家はどんどん幅を狭め果てや介護者はもちろん

家族でさえ首をくくらせているのです。

利用者はもちろんその介護をする家族をレスパイトできるようでなければいけない

 

 

マニュアルで介護しているだけだよ…

まぁ最低だね…

 

ニーズに答えるために、レスパイトするために奮闘するスタッフなんて

逆にみんな辞めていく…

自分がまわりに壊されちゃう

 

いくら気を強くもっていても組織だから、組織に逆らうのか?と

言われたらもうどうしようもない…

 

さんざん経験した…

さんざん泣いた…

それに尽きる……

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I Am the Song poem found in a London train