2018-01-01から1年間の記事一覧

Pause その1:Pema Chödrön『ロンドン・コーリング/Nomad Lifeを生きる』

“When we pause, allow a gap and breathe deeply, we can experience instant refreshment. Suddenly, we slow down, look out, and there's the world.” ~Pema Chödrön 『ふと手を休める時、胸の奥の隙間にまで深~く息を吸い込んでごらんなさい。一瞬にし…

カラフルなドレス『ロンドン・コーリング/Nomad Lifeを生きる』

ある時期から持っている服が黒とか紺という暗い色調になってしまった。うんざりするくらい旅ばかりしていた時期からだ。濃い色合いの服はまず汚れが目立たないという大きなメリットがある。旅先でうっかりトマトソースで胸元を汚そうと、そう慌てる必要もな…

ミントの季節『ロンドン・コーリング/Nomad Lifeを生きる』

夜の9時半頃に日の入りするロンドンの今の時期は一年のうちで一番開放的で気持ちの良い季節だと思う。 庭のハーブも元気いっぱいに育っている。こう書くと庭で栽培しているように聞こえるが、残念ながら現在の生活はガーデニングからはほど遠い。 過去に植え…

Hiraeth ヒライス『ロンドン・コーリング/Nomad Lifeを生きる』

「Hirarth/ヒライス 」とはウェールズ語で「もう帰れない場所に帰りたいと思う気持ち」のことを表している、と Ella Frances Sanders著『Lost in Translation』に出ていて知った。 ヒライスの英訳を調べると「ノスタルジー」とか「望郷」とか訳されているが…

エルダーの木『ロンドン・コーリング/Nomad Lifeを生きる』

この時期になるとどこからともなく若草のような爽やかでほのかに甘いシトラス系の香りが漂って来る。エルダーフラワーの香りだ。 淡いクリーム色がかった白い小さな小さな花が小皿くらいの大きさにふんわりまとまって咲く。 花が終わると黒い実になる。 エル…

チェルシー・フラワー・ショー『ロンドン・コーリング/Nomad Lifeを生きる』

英国王立園芸協会(RHS)が主催する世界でもトップクラスの園芸ショーイベント 『チェルシー・フラワー・ショー』が今年も始まった。今日から土曜日まで開催。 https://www.rhs.org.uk/shows-events/rhs-chelsea-flower-show 今年はお天気にも恵まれているので…

手紙『ロンドン・コーリング/Nomad Lifeを生きる』

私が10代で海外に出た頃は、日本との通信手段は限られていて手紙と国際電話しかなかった。 緊急時には電報というものもあったけど、とにかく国際電話もよほどのことでもない限りかけることはなかったので、郵便が通常のコミュニケーションの唯一の手段だった…

素敵なスマイル『ロンドン・コーリング/Nomad Lifeを生きる』

歩道で乳母車を押す女性とすれ違った。 すれ違い際に目が合うと彼女はニコッと私に微笑んだ。私もハッとしてすかさず微笑み返した。 何故ハッとしたか、と言うと、かつてこの街に私が学生として来た10代の頃には、街で知らない人と微笑み合うのは通常のマナ…

水の輪のように『ロンドン・コーリング/Nomad Lifeを生きる』

「、、、、、水へ投げられた石から出来た輪がスーッと消えてなくなる様に この肉体が消されりゃ後は何も残らない。」 母がノートに残した言葉だ。 でもその水は蒸発上昇し天に登る。そしてまた雨となって戻り私たちを潤す。 水たまりは雨しずくの輪をたくさ…

ピクニックの残骸『ロンドン・コーリング/Nomad Lifeを生きる』

先週末のバンクホリデーウィークエンドは好天気に恵まれて巷は賑やかだった。 午前9時頃いつものようにウォーキングに出ると公園は普段に比べて人数が断然多い。 ピクニックの場所の陣取りに来ているのだ。ブランケットを敷いてビーチパラソルまで広げている…

母の5月『ロンドン・コーリング/Nomad Lifeを生きる』

もうすぐ母の誕生日が来る。そして「母の日」。 どこにいても、誕生日カードと母の日のカードを送ったものだ。 英国の「母の日」は3月で、5月になると母の日のカードが買えないので、3月に買っておいて5月に送った。 「母の日」に関しては、私は子供がいない…

春愁の朝『ロンドン・コーリング/Nomad Lifeを生きる』

時々全く先が見えないと感じる。自分の甘さや弱さに嫌気がさして、何の突破口も見つけられない、と感じる時。そこにあるのは自分のちっぽけさだけ、、、、、 前向き思考に自分を鼓舞しようとしても、とても無理。 夜中に目が覚めた時、朝起きた時、胃のあた…

ウジャウジャ『ロンドン・コーリング/Nomad Lifeを生きる』

ロンドンに突然春をスキップして初夏が来た。 たったの2、3日のことなのだが、公園は太陽の光を一時も無駄にしたくない人々でウジャウジャする。この街は太陽が出ると、人々が浮足立つ。街がソワソワするのだ。 街中にウジャウジャと人が出て来る。 もうお…

ロジーナ・レヴィーン:生き続ける強さを見つける『ロンドン・コーリング/Nomad Lifeを生きる』

ロシアのユダヤ系ピアニストで著名な教師であったロジーナ・レヴィーン (1880- 1976 ) のアスペン音楽祭(1967年)でのスピーチより。 Mme. Rosina Lhevinne ( 1880 - 1976 )speaking at the 20th anniversary of the Aspen Music Festival, 1969 ❦❦❦❦❦ My l…

本達の旅立ち 『ロンドン・コーリング/Nomad Lifeを生きる』

数ヶ月前の話だが、日本に残してあった蔵書、写真アルバム、古い手紙、記念の品など、私にとって愛着のある品をかなりの量処分した。処分せざる負えなかったと言った方が良いかもしれない。それぞれのカテゴリーごとに買い取りしてくれるところを探し、少し…

パッキング・マイ・ライブラリー/BBCRadio 4 : Book of the week 『ロンドン・コーリング/Nomad Lifeを生きる』

BBCのラジオ番組『Book of the week 』は、ノンフィクション、伝記、自伝、旅行、エッセイ、歴史などあらゆるジャンルの作品の中から選ばれた本のリーディングが、作品につき月曜日から金曜日まで毎朝15分間、連載放送される番組。 今週は アルベルト・マン…

オックスフォード・ストリートの雑踏を逃れて『ロンドン・コーリング/Nomad Lifeを生きる』

日本から知人がロンドンを訪れた。久しぶりに会うのでゆっくり話がしたい。しかしロンドンで静かに話が出来るところを探すのは結構難しい。 日頃からこのようなオケージョンや仕事のミーティングも含めていくつか静かな場所を抑えておくのはとても大切だ。 …

「健康スタジオ」 に行きたい 『ロンドン・コーリング/Nomad Lifeを生きる』

『ロンドン・コーリング/Nomad Lifeを生きる』#「健康スタジオ」 Yさんのマッサージに行きたい 何だか身体中がだるい、ひどい肩こりで腰も痛い。 日本で良かったのは、こんな時、気軽にマッサージに行けた事だ。日本に戻るたびに楽しみにしていたものの1…

キルバーン図書館にて『ロンドン・コーリング/Nomad Lifeを生きる』

『ロンドン・コーリング/Nomad Lifeを生きる』 #キルバーン図書館 4月に入っても空は灰色だし寒くて暖房入れっぱなしのお天気だったが、今日は久しぶりの晴天。せっかくのお天気だし、気分転換を兼ねてラップトップを持って書き物をするために静かな場所を…

海外に書籍を安く送る方法『ロンドン・コーリング/Nomad Lifeを生きる』

『ロンドン・コーリング/Nomad Lifeを生きる』 # 海外に書籍を安く送る方法 日本に置いてあった楽譜と書籍をまとめて船便で送ったものが無事届きました! 重い書籍を海外へ送るのは手間もお金もかかり結構大変。 同じものが購入出来る書籍の場合は、寄付す…

英国の医療:今日は乳ガン検診『ロンドン・コーリング/Nomad Lifeを生きる』

去年の秋の話だが、悩まされていた外耳炎のせいかわからないが、どうも右耳の聞こえが悪い。ネットで調べると突発性難聴の可能性とかいろいろ怖いことが書いてある。心配だしGP(General Practitioner、地域のかかりつけ医 )に行くしかないかなぁ、、、。 英…

Robin / 春の到来『ロンドン・コーリング/Nomad Lifeを生きる』

『ロンドン・コーリング/Nomad Lifeを生きる』# Robin Photo by Sanorui&NK 今日の英国はイースターマンデーで祝日です。 午前中、近くのクィーンズ・パークへウォーキングに行きました。公園を一周するとちょうど1キロほどで、今日は2周。 公園の門を入…

『ロンドン・コーリング/Nomad Lifeを生きる』にようこそ!

私はクラシック、主に現代音楽をメインに演奏活動して来た音楽家です。 高校卒業後19才で音楽の勉強のため渡英し、その後イタリアに6年、イスラエルに7年、ポーランドに1年弱、アメリカに5年、そしてまたイギリスへ。(何故そんなにいろいろな国に住む…